2008.10.5(土)
北国街道 海野宿 福嶋屋
 長野県東御市本海野1121 地図はこちら
福嶋屋さんのHPはこちら
松本から車で1時間くらいの東御市に、風情のある旧宿場町があることを知り、行ってみることにしました。そこは「北国街道 海野宿」。
その街道に、こじんまりとした蕎麦屋「福嶋屋」がありました。

 

海野宿は、ここから始まります。近くの公営駐車場(300円)に車を停め、散策します。駐車場の車は、ほとんどと言っていいくらい関東ナンバー。人出は少ないのですが、知る人ぞ知る名所、といったところでしょうか。福嶋屋はここからすぐのところにありました。


店内はりっぱな座敷で、古い趣がそのまま残っています。ちょうどお昼時でもあり、お客はほぼ満員でした。お品書きは、そばの他にうどんもあります。目に留まった「当店おすすめ」の「もりそば・おはぎセット(1,050円)を注文しました。
おはぎは地元のクルミが混ざった醤油味。蕎麦だけではちょっと物足りないところに丁度良い一品です。蕎麦は細くしゃっきりとした歯ごたえ。甘めのツユとよくからまって、美味しくいただきました。薬味には、めずらしく白ごまがつきます。これは蕎麦湯の時に入れました。蕎麦湯はトロっと濃く、ゆっくりと楽しめます。


寛永二年に北国街道(現在のR18)に宿場駅として開設されたという、海野宿。水路を挟んだ広い一直線の道沿いに、江戸、明治時代の風情のある建物が並びます。この道は車でも通行できます。この日はロードスターで来ましたが、バイクで来れば古い建物をバックに良い写真が撮れそうです。

建物の両側にあるのが「卯建(うだつ)」。防火壁の役割をしたという。卯建のある家は、一人前になり富を築いた人の証。「いつまでたってもうだつの上がらない男」というのは、ここから来ています。明治になると宿場町から養蚕の町に変わり、屋根の上に見える小さな屋根が蚕室の換気のための「気抜き」というそうです。

土産物屋なども数えるくらいしかありません。妻籠宿や馬篭宿とは雰囲気が全然違い、とても落ち着いた宿場町です。

これは何に見えるでしょう?
英語教室でした。観光地であるとともに生活の町そのものでもあるようです。

福嶋屋の他に、もう一軒あった蕎麦屋。こちらは大衆的な雰囲気でした。

北国街道は、千曲川に沿っています。当時の旅人も、この景色を見ながら歩いたことでしょう。



休日に、ふっと思い立って出向いた宿場町。海野宿はまだ観光地化されていない感じで、旧街道を落ち着いて散策したい方にはぴったりの穴場です。今度はバイクで行って、じっくりと写真を撮ってみようかな ^^