富倉蕎麦〜野沢温泉ツーリング 2008.7.5(土)
   まだ梅雨は明けませんが、今日は晴れれば遠出しようと目論んで
   いました。しかし天気予報は、大気が不安定なため午後から雷雨。
   う〜ん、どうしようか・・・。でも気分は遠出したい!
   よし、行こう!行き先は前から行きたかった、幻の蕎麦があるという
   飯山市の富倉集落と、野沢温泉。
   単身赴任の家事を済ませ、9時半と遅めの出発。
   今日の相棒は、久々のXJR1300。
   長野道へ入り、淡々と信州中野ICを目指しました。

ちょっと早いですが、姨捨サービスエリアで休憩。
ここは千曲川が眺められるはずだと、前から寄ってみたかった
のです。しかしこの車線側からは望むことができませんでした。
駐輪場もポツンと遠くにあり、ちょっと期待はずれでした。


信州中野ICを降り、有料(100円)の志賀中野道路を使いR292へ。
ここから野沢温泉までは25kmとすぐ。ちょっと寄り道して、
長野県と新潟県の県境にある、飯山市の富倉地区へ向かいます。
目的は、幻の蕎麦『富倉蕎麦』。



R292はのどかな田園風景の中を走ります。古い農家の家が残っています。農作業の方に「こんにちは!」と挨拶し、写真を撮らせて頂きました。


R292は有尾の交差点で左折、新潟県へ向かう山道となります。
途中までは道幅が広く見通しの良いワインディングロード。
XJR1300のスロットルをワイドオープンにし、快適に走ります。

ほどなくして富倉地区。ここは豪雪地帯。傾斜の急な屋根の家が
点在する、小さな集落です。ここに『おやまぼくち』を使った
美味しい蕎麦があるということです。

立ち寄ったのは、ツーリングマップルにも載っている、『かじか亭』。
こちらの詳しくは、酔っ払ライダーの蕎麦録へ。


 富倉を引き返し、ふたたび野沢温泉へ向かいます。R117は千曲川
 と並走。何もないまっすぐな道が延々と続きます。それにしても今日
 は暑い。気温は30℃を越えているでしょう。アスファルトの道の先
 にはかげろうがゆらゆらと燃えています。

とうとうと水をたたえて流れる千曲川。ゆっくりとした流れは雄大です。


 千曲川を渡ると、あの山の麓が野沢温泉村。あともう少しです。


野沢温泉村へ到着。のどかな山村風景から一転して温泉街が現れます。
ここには13軒もの外湯があるとのこと。さあ、どこを回ろうか。

温泉街は迷路のように小道が枝分かれし、アップダウンも多い。
バイクを駐車するのもままならない狭さ。歩いた方がよさそうなので、
中央ターミナルへ戻り駐車場へ。「バイクも停められますか?」と
係りの人へ尋ねると、その綺麗なお姉さんは、「いいですよ、そこの
車庫の中へ停めてください。」ああ、よかったぁ。2時間で300円と
あったので払おうとするとお姉さん、「100円でいいですよ。」
ラッキー!ありがたくおまけしてもらいました ^^

13の外湯は、地元の方が当番制で維持管理し自分達が利用する
共同浴場。そしてなんと無料。一部に地元の人しか利用できない外湯も
ありますが、そこ以外は観光客も利用できます。無料ですが、善意の
賽銭箱が備えてあります。

最初に入ったのは真湯。外湯では、脱衣場と洗い場が仕切られて
いないところが多いようです。最初はちょっとびっくりしますが
すぐに慣れます。

小さい浴槽ですが緑がかったお湯は黒い湯の花が浮かび、かなり熱め。
最初は入れませんでしたが、がんばって全身をつかると、不思議と
慣れてきます。でも、1分が限界でした ^^;
3回ほどつかると、もう汗だく。入浴時間は5分でした。^^

ちなみに写真のカワサキ バルカン1500は、私ではありません。
よそのオジさんライダーでした。


二軒目は、麻釜湯(おがまゆ)。
ここは入り口のドアを開けると、いきなり脱衣場と洗い場。ドアが
開いたら外から丸見えです。 (^^;
誰もいないのでラッキー、と思っていると、このお湯がとてつもなく
熱くて、とても入れませんでした!

三軒目は、大湯。お賽銭を入れ中へ入ろうとすると、扉が開かない。
なんと、閉まっているようです。・・・。

四軒目は、新田乃湯。ここもかなり熱く入れそうに無い (;_;)
すると後からきた地元のおじさんが、「水で薄めないと熱くて
入れないよ。」「あ、水で薄めていいんですか?」「いい、いい。
ちゃんと後で栓を閉めればね。」
そのおじさんが、「ここの上の方にある秋葉の湯は、ちょうどいい
湯加減だよ。」と教えてくれました。

五軒目は、おじさんに教えてもらった秋葉の湯。けっこう高台
にあり、これまでの温泉と、炎天下の中、登り坂を歩くのとで、
全身汗だくに・・・。
確かに、こちらのお湯は薄めずに入れました。
でも1分が限界だったなぁ。 (^^;


温泉玉子が食べられるかな?と期待していたのですが、売っている
ものはなく、どうも自分で玉子を持ってきて作るようです。

今回失敗したのは、遠出だし飛ばすだろうしと、皮パンを
履いてきたこと。ただでさえ炎天下、しかも滅茶苦茶熱い温泉
をはしごするっていうのに。皮パンが汗で張り付き、何度も
脱いだり履いたりするのが一苦労でした!

温泉街にある酒屋では、私のお気に入りの蔵元『水尾』の
のれん。地元飯山にあるんですね。

駐車場へ戻り、またあの綺麗なお姉さんにお礼の挨拶をしよっと
思って行くと、そこにはオジサンが店番。
ちぇっ、と思いつつ、お礼の挨拶。
ま、そんなもんだわなぁ・・・。


 当然、13軒すべては回れませんでしたが、野沢温泉は大満足。
 帰路は聖峠を走りたかったので、長野道を更埴ICで降りました。
 聖峠から見る、千曲川と更埴の平野。この峠を越えて松本平へ
 帰ります。



心配した雷雨に降られることもなく、6時前には松本へ帰宅。
蕎麦と温泉を満喫し、心地よい疲労感。晩酌のビールがとっても
美味しかったのはいうまでもありません ^^


全走行距離 280km